今日はジャムびより

今日という日に添えるジャムを。

2023-07-02-Sun

本日製造日。

 

と、その前に、昨日の7月1日が何の日かご存知でしょうか?ご存知ですね?

そう!

ジャムびよりの!

『販売1周年記念日』

です!

わあぁ〜パチパチパチパチパチパチ〜

👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

 

昨年2022年7月1日に、埼玉県小川町の「薪をくべる」さんに商品を並べたのが、ジャムびよりの第1歩。

f:id:jambiyori:20230716222209j:image

思えば遠くへ来…てはなくてそこから3歩くらいしか進んでない感覚ではある…。しかし3歩でも進めたのは、買ってくださる、そして喜んでくださるお客様がいるから、に他なりません。なかなか直接お礼を申し上げる機会はないので、この場であらためて。

ありがとうございます!

 

で、振り返ると思ったよりたくさんの種類のジャムを作ってきたなあと我ながら感心するのだけど、その中でも我ながらイケてたなと思ってるやつ、

ゴールドキウイパッションフルーツ

・白桃ローズマリー

・オレンジ&カシスリキュールマーマレード

これが今日のラインナップ!

先に断っておきますが、今回こちらのネット販売は極々少数です。というのも、贈答用の大量注文をいただきまして、たくさん作りはしたのですが、ほぼ全てそちらにお送りするので!ありがとうございます!

 

ゴールドキウイパッションフルーツ

レシピは昨年といっしょ。結構、なんかちょっと混ぜたい、ライムとかミントとかテキーラとかラムとか…という思いが湧き上がったのだけど、我慢。キウイとパッションフルーツと砂糖だけでこんなに美味い、というのがこのジャムの凄味でもあるのだ。やや奇異を衒ったような雰囲気に反して、何にでも合うバランスの取れた味わいと香りに仕上がる。

f:id:jambiyori:20230716215654j:image

キウイはニュージーランド産、パッションフルーツは鹿児島県の奄美大島産。キウイはもちろんだけど、パッションフルーツも最近は近所のスーパーにも並んでるくらい手に入りやすい。育てやすいらしいし、輸送もしやすそうだから流行ってる(生産が増えてる)のかな?少ない量でも香りがしっかり主張するし、中身を集めて冷凍保存できるので、ジャムの材料としてもとても優秀。ご興味あればご自身で作っていただいて色々カスタマイズも良いですね!

さて、贈答用、といったのは、じつはご結婚パーティのギフトという、大変におめでたい!しかし作る方としては大変に荷が重い!でもジャムびよりを選んでいただき大変にありがたい!嬉しい!がんばります!というご依頼。

ところで結婚式といえば何かと忌みアイテムなんか気にするところであり、ジャムの材料として不適切なものはあるだろうか?というのが、ラインナップを決めるにあたって最初に考えたこと。

ところが、当方そういうことをあまり気にしない(気にできない)タチなので全く思い当たらない。しかし当事者は気にするかもしれない。まあご本人に聞けばいいかということで、季節的に手に入る材料で作れそうなものをこちらから提示して、選んでいただいた。

そうして決めた3種類なのだけど、「ゴールドキウイパッションフルーツ」は、うーん…。いや候補に入れたのは店主なのだけど、しかも敢えて何も言わなかったのだけど、「パッションフルーツは…どうなんだろう…」とちょっと心配になってる。

だって、パッションフルーツは「受難の果実」なので…。

情熱の果実じゃあないんですよ、受難の果実なんですよパッションフルーツ。パッションの意味するところが「情熱」か「受難」かで、結婚式に向く向かないが正反対なんだけども、見事に向かないほうである。

詳しくは昨年のこちら。

jambiyori.hatenablog.com

まあ「植物として、果実として忌みもの扱いを受けている」というわけでは全くないから問題ないか。大玉の生パッションフルーツなんか贈答用の高級フルーツである。だいいちパッションが何かなんて黙ってりゃ知らない人が多数かな。

と言いつつ、ご依頼いただいた方のお仕事柄的に、ゲストの方にもパッション=受難がそれはそれでネタとして解釈していただけそうでもあるので、ここに書いておきました。何はともあれ美味しいし!Sehet!

 

・白桃ローズマリー

昨年作って自分でめっちゃ気に入って、せっせと作ったレシピ。

これとか↓

jambiyori.hatenablog.com

これとか↓

jambiyori.hatenablog.com

「ももローズマリー」でなくて「白桃ローズマリー」に表記が変わってるが、特に大きな意味はなくてこっちの方が視認性がいいな、くらいなので気にしないでください。呼び方はももローズマリーの方がかわいいと思ってる。

毎年言っているのだけど、桃は砂糖で煮てこそ美味。買うとちょっと高いので、せっかくなら生食したいという気持ちはものすごく理解するが、砂糖で煮ることで渋みが抜けつつ香りが立つのである。

f:id:jambiyori:20230716215803j:image

さらに、桃と砂糖だとやや甘ったるくなりがちなところ、ハーブを加えることで引き締まる。とはいえ、桃の香りとの馴染みが良いのでクセとは感じない。ローズマリーをけっこう利かせてるつもりだけど、子供でも気にせず食べてる。

f:id:jambiyori:20230716215829j:image

白桃ではなく「あかつき」や「まどか」などの赤みが強い品種を使うと、かわいいピンク色のジャムができる。しかしジャムのピンク色は室温におくとかなり退色しやすいので、ちょっとお店では作りにくい。自宅用に作って並べて愛でるのにはとっても良いです!

あ、ちなみに、固い桃は思ったより煮崩れないので、煮るならジャムではなくコンポートにするのがおすすめ。コンポートでもハーブ入れたら美味しいと思う。

 

・オレンジ&カシスリキュールマーマレード

ジャムびよりのアルコール入りシリーズ「Festiono」の中でもわかりやすく美味しいやつ。カシオレ。こちらもレシピは昨年と同じ。

オレンジは和歌山県産のバレンシアオレンジ

f:id:jambiyori:20230716220609j:image

国産のバレンシアオレンジはさすがに手に入りにくい。近所のスーパーでは見かけないし、さらにシーズンが夏なので、忘れやすい。いや、そこはオレンジは悪くなくて忘れるのが悪いのだけど、通常の柑橘シーズン、マーマレードシーズンはせいぜい5月くらいには閉幕なので6月から収穫と言われても頭がすぐにはついていけない。しかも収穫されるバレンシアオレンジは、このシーズンではなく、前シーズンに実ったものを1年以上樹上で熟させたもの、らしいですよ?もちろん放ったらかしにするわけでもなく、とんでもない手間だな?

そういう果実なので、ちょっと高めではあるが、皮は柔らかく、果汁はたっぷりとあくまでも甘く、香りも良い。搾るとそのままゴクゴク飲みたくなる美味しさ。

しかし柑橘の「柔らかくて甘い」は、あまりマーマレードには向かない。マーマレードには固さを作るペクチンと、そのペクチンを固める酸が欠かせないからである。向かないのだけど、でも絶対美味しいのでなんやかんや上手い事やって仕上げてます。

f:id:jambiyori:20230716220537j:image

Festinoシリーズ、「ハレの日用」として作り始めたものなので、ほんとにハレの日に登場することができて何より!もちろん何でもない日でも、ひとくち舐めればお祭り気分!