今日はジャムびより

今日という日に添えるジャムを。

2023-11-11-Sat

今回は製造記録ではなく(いつもは「製造記録」なのか…?)、第5回ダルメインWorldマーマレードアワード&フェスティバルin Japanの表彰式&レセプションに行って参りました!の、ご報告です。

ダルメイン〜ってなんぞ?という方は、こちら↓とか

jambiyori.hatenablog.com

どんなものを出したのか?は、こちら↓とか

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それで結果がどうだったのか?は、こちら↓とか

jambiyori.hatenablog.com

ご参照くださいませ。

金賞受賞者にはだいぶ前に表彰式の案内が届いていて、しかし店主個人のスケジュールがはっきりしないため、お得意の判断先延ばしをキメていた。なかなか八幡浜まで行く決め手がないのである。表彰式とはいえ、賞状ならすでに郵送で頂戴している。また、前回書いたように残念ながら現状ではたくさん宣伝してどんどん製造を増やして事業を拡大、というわけにもいかない。そうなると、どうしても行かなければ、というモチベーションはあんまり無い。実際問題、金賞受賞者が全員参加するわけでもない。などとウダウダしつつ結局締め切りギリギリに「出席」で申込み。最終的な判断理由は、5月のイベント〜

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〜でお世話になった方もいらっしゃるはずなので、ご挨拶はしたいな、というお気持ち。別に考えてどうこうなるものでもないのだから、どうせそうなるなら早く決めて返事すればいいのに、各方面に大変申し訳ねえ。

よし、せっかく行くなら行くで楽しもうーとは思いつつも、八幡浜である。いや、もちろん八幡浜は何も悪くないのだけど、現在地からの距離がなんともアレである。しかも八幡浜以外を観光するような時間はあんまり取れそうにないしなあ。行きの飛行機ギリ取れた便には始発電車乗らないとだし…

などと、決めたあとも行くまでは正直申し上げてけっこう腰が重かった。すみません。

で、案の定行ってみるとめっちゃ楽しい。あー、そういえば2年前にアマチュアで行った時もそうだったわ。あの時は知人もいない中ひとりで恐る恐る行ったけどやっぱりめっちゃ楽しかった。今年は「前回ご挨拶したジャム仲間」とも再会できたし、イベントでお世話になったジャム屋さんにご挨拶もできたし、より楽しい時間でした。

松山空港着いたらとりあえずコレ

八幡浜へ着くと、どこへ行ってもみかん

↑うっすらと色づいているのは紅葉ではなくてみかん

表彰式&レセプションなので、そもそも「楽しい」ことを求めるものではないかもしれない。「お偉方」もたくさん出席されている行事である。その場は堅苦しくてもひとまず取り繕って、きちんと表彰されて写真なども撮られ「きちんと表彰された」という事実を残せれば良い。

しかし実態は、プロアマ問わず「ジャム屋」同士あちこちでわいわいと盛り上がりっぱなしである。初対面同士という面々も少なくないはずだが、何しろマーマレードが好きでマーマレードを作る人間ばかりを集めたのだ、マーマレード談義が止まらない。

…は?マーマレード談義?何をそんなに話すことがあるの?と思われるかもしれない。まあ、わかっていただける気が全くしないのだけど、マジでみんなでずっとマーマレードの話してる。ほんとうに。いや確かに冷静になって思うと異様な空間ではある。

マーマレード界隈の「外」の方とマーマレードの話をすると、「こうやって作るんですよー」「へえー」「こんな材料がありますよー」「へえー」「ここが難しいんですよー」「ふーん」みたいに一方的になりがち。話術を工夫せえよ、と言われるとぐうの音くらいしか出ないが、まあ多くの場合は相手も面白マーマレードトークなんて期待してないのである。

これがジャム屋同士だと「こうやって作るんですよー」「へえーウチはそこはこうするんですよ」「へえーそこはそうするとこうなるじゃないですか」「それはこれをこうするんです」「それはウチではこうしてますね」「なるほどそれは…」「いやでもこれが…」「そうすると…」「」「」……みたいになる。初っ端のトピックからこれである。話術など関係ない。さらに、受賞者のなかには本業がみかん農家さんという方もいたりして、当然ながら生産現場にも話題・興味は尽きず、終わる気配がない。

自分がこんなにも「マーマレード談義」を欲していたことに初めて気づく。そう、基本的にジャム作りは孤独なのである。一人で作る人が多いのはもちろん、製法やスタイルもそれぞれ。それぞれであるからこそ、自分のやってることが間違ってない、というかみんなやってることが違うので自分は自分のやり方でええんやな、ということを確認して、またお互いのリスペクトを深めつつ、それぞれのキッチンへ帰っていくのだ。

そんな感じで11日の式典は幕を閉じ…おや、表彰式やレセプションで何が行われたか全く触れてないな…まあいいか…

www.ehime-np.co.jp

↑こんな感じです。

さて、翌11月12日の日曜日は八幡浜港の道の駅「みなっと」において「八幡浜産業まつり」が大々的に開催。中央ステージのプログラム冒頭、マーマレードアワードのステージでは「プロ部門のベストカテゴリ賞」「アマ部門のグランドプライズ賞」合計4名の表彰式。5月の試食イベントでお出しした「JAM OBASAN」もいらっしゃいましたよ!拍手〜!

ダルメイン当主のご長男ジョージ・ヘーゼル・マコッシュ氏ご挨拶

午後には、会場内でマーマレード講習会や審査員による講演会・講評会!があったのだけど、私は飛行機乗って帰らなくてはならないので、昼過ぎには退散。余裕あればもう一泊してゆっくりしたかった…。

ということでこの日、私個人は特に用事がなかったので、表彰式後は帰る時間まで八幡浜産業まつりの出店などをぶらぶら見学。事前から楽しみにしていたのが「金賞マーマレード販売ブース」。もちろん買う側として。

「このブースのためにマーマレードを送ってほしい」との事務局からの依頼で、当店の「ライム&ブラムリー&ラムレーズン」は納品済み。他店からもたくさん来てるだろうから、ジャム屋以前にいちマーマレードマニアとしては垂涎ものである。当店も大概だが、製造数が少なかったり、そもそも地元の店頭以外で販売していないというお店も多いので、ここでないと手に入らないマーマレードなんかもあるに違いない。

いそいそとブースに向かって行くと、見よ!この通り!錚々たる!!

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すっっっからかん!!!

…遅すぎた…まさかそんなにマーマレードを買って行く人がいるとは。いや、そうだった、この日の八幡浜は全国からマーマレード好きが集まっている異常な空間なのだった。とはいえ前回も販売はあって、その感覚だともう少し残っているかと思ったのだけど、この2〜3年でマーマレードアワードの知名度、金賞受賞の権威も上がっているのかもしれない。

あっおかげさまで当店マーマレードも完売しておりました!ありがとうございます!!機会があればぜひ感想などお聞かせくださいませ。

金賞マーマレードがすっからかんでがっかりしましたが、他にお店で買ったり頂戴したりした分が〜

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〜これだけあるので抜かりはない。また食べた感想レビューなどしたいと思います!