今日はジャムびより

今日という日に添えるジャムを。

2023-04-02-Sun

前回簡単に解説した「マーマレードアワード」の出品〆切が4月12日ということで、そろそろ送らなければならないのだけど、まだ作りたいマーマレードがある。当方、現状は土日祝しか作業できないので、発送準備の時間も考慮すると現実的には本日4月2日が最後のチャンス。いろいろ無理をすれば次週もいけるだろうが、いろいろ無理をできないお年頃なのである。マジで。

 

というわけで今回のラインナップ

・ダイダイ&文旦&レモンマーマレード

夏みかんマーマレード

・いちご&ルバーブ

「まだ作りたいマーマレード」とは、ひとつはダイダイと文旦とレモンのスリーフルーツマーマレード。もうひとつは例の前回不発に終わった夏みかんマーマレードのリベンジ。まあ、マーマレードなら他にもいくらでもアイデアはあるのだけど、キリがないし、これが上手くできればある程度満足。

いちご&ルバーブは前回と同じものを追加製造。やっぱり美味しいので、今のうちに、いちごが手に入るうちに、たくさん作っておこうと思って。

 

・ダイダイ&文旦&レモンマーマレード

さて、これについては語りたいことがあまりに多い。ダイダイと文旦とレモンをまとめてマーマレードにしただけで、「別々に時間を変えて茹でる」といったこともしておらず、複雑なレシピではない。また、レモンも入っているのでじゅうぶんなペクチンを含み、固まりにくいといったこともない。国産品も手に入りやすく、つまり、難しさが無い。

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しかし、語りたいことだけはたくさんある。柑橘の分類、レシピの来歴と展開、マーマレードアワードそしてマーマレードという文化…

(ここはグッと堪えて、あくまでも今日のジャム煮のことだけを…あっでも上で「スリーフルーツマーマレード」と口走ってしまったからにはその説明つまりイギリスのマーマレードのひとつのジャンルとして3種類の柑橘を使ったものがあってそれぞれの家庭にそれぞれのレシピがあってひとつの文化を作っているらしいのだけどそもそも3種の柑橘を混ぜるとなぜか大抵の組み合わせで美味しくなるというかバランスの良い風味に落ち着くこれは実際にいろいろ作ってみると実感…でもここで言いいたいのはそもそもこのレシピはダルメインの商品である「ジェーンズマーマレード」を食べた時の衝撃の再現という試みがもとで…それを言い出したらジェーンズマーマレードはセビルオレンジ&グレープフルーツ&レモンなのになぜダイダイ&文旦&レモンなのか柑橘の分類から説明が必要…いやそもそもセビルオレンジとはというところから始めなければというのもセビルオレンジで作るマーマレードは日本人の思うマーマレードとは全く異なりしかしその独特の風味はクラシックなスコーンとの相性が抜群でありそこには食文化というものを感じざるを得ずそれを国産の材料で代替するのは模倣ではなく日本のマーマレードの展開であるという壮大な話につながらないので…さすがにそこまで書くとキリがないからここはマーマレードアワードでの高評価を目指すためのこだわりポイントの紹介たとえばカットの方法や熱の加え方それにはまずマーマレードアワードの審査方法や審査員の紹介からそういえば審査員には本家イギリスのマーマレードアワードにも深く携わってる有名ベイカーもいるのでやはりイギリス留学マーマレードの和製アレンジというのはけっこうウケるんじゃないかという期待があったりしてそこには触れざるを得ないしでも過去の大会での審査講評でイギリス大会と日本大会では評価の方向性が異なるそれはやはりマーマレードを文化として捉えている部分からくるものと考えられしかも話題としてはとっつきやすいしかし結局のところ)

えっと、めっちゃキラキラに仕上がって満足です!(グッと堪えた顔)

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夏みかんマーマレード

前回の失敗についていろいろ検討して、リベンジ。これで成功したら良いな、という実験的な意味もある。

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ジャム煮、実験すると実験しただけジャム瓶が積み上がるのが難点。それが失敗に終わると「販売はできないが食べられないわけではないジャム」を大量に抱え込むことになるから、我が家はジャムには困らない。いや常にジャム余りで困っている。

そして今回の夏みかんマーマレードチャレンジも、我が家の隅にジャムを積み上げただけで終わったわけです各方面に申し訳ありません。

敗因は、余計な拘り、ですかね…。

マーマレードアワードには出しませんが、あらためてちゃんとできるレシピで作って販売できたら、と思っております。

 

・いちご&ルバーブ

前回と同じレシピで、同じように美味しく仕上がった。

「いちごジャムはもちろんわかるけど、ルバーブ?とは?」と疑問で、なんとなく避けてしまう気持ち、わかります。でも、このジャムは「なんだか美味しいいちごジャム」というノリで召し上がっていただけるのでご心配には及ばない。その証拠に、我が家では小学生と未就学児が「いちごジャム」と言ってモリモリ食べてる。子供、ちょっとクセのある風味のジャムとかぜんぜん食べないので、間違いない。

いちごとルバーブが半々だと、いちごの風味がメインに仕上がる。でも、ちゃんと味わえば、ただのいちごジャムとの違いはすぐにわかる。クセは少ないが香りが良く色も良い赤ルバーブを使い、さらに仕上げにキルシュ(さくらんぼのリキュール)を加えていることで、口に入れた時の風味の広がり、奥行きが違う。(※キルシュを加えたあとじゅうぶん煮立ててアルコールを飛ばしてあります。)

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こんなふうに食パンにたくさん載せて食べても美味しいけど、香り良いから少しずつ舐めても楽しめる。

バニラアイス(チョコアイスでも)にかけるとか、クラッカーにチーズと一緒に乗せるとか、何にでも使えて夢が広がる!